『同窓会』~35歳編~
先日、中学校の同窓会が開催されたので、参加してきました!
5年ほど前にも開催されていて、久しぶりに顔を合わせる人もいて、とても楽しみにしていました。
僕のクセで、楽しみを数ヶ月先に設定しておくことで、モチベーションを高めて、仕事が頑張れるという一面があります。
今回の同窓会は、2ヶ月前からずっと楽しみにしていました(*´ω`*)
今日は、5年ぶりに開催された同窓会について書いていきます。
思い出を文章にしておくことで、次回開催時(おそらく5年後の40歳)の自分の参考にしておきます(笑)
『同窓会』の準備
企画した実行委員ではないので、特にこれといって準備をしておかなくてはいけないものはない。
そう。
メンタルと身だしなみ以外は・・・
なにを隠そう、中学校の同窓会には、僕の初恋の人もおそらく参加してくるであろうことは安易に予想できる。
既に35歳!!(同窓会だから、全員35歳なのは当たり前!!)
だらしない身なりで参加することはできない。
まずは、クローゼットを全開にし、自分が持っている服の選抜をしていく!
イメージは、「決めすぎない!清潔感!大人カジュアル!」だ。
ネイビーのジャケットに合わせて、インナーは無地の白シャツ、パンツはセットアップのものを、足元はカジュアルにスニーカーというコーディネートに落ち着いた。
これは、完璧やッ!
これは、完全に、その場の雰囲気にマッチする組み合わせやッ!
あとは、当日、初恋の人(Sさんと呼ぶことにする)を目の前にし、緊張せず、会話を楽しめるかどうか・・・
「大丈夫、今まで積み上げてきたじゃないか。」
「仕事でも結果を出してきたじゃないか。」
「こどもも生まれ、父親として、恥ずかしいことはできないぞ。」
いける。
今の自分ならいける。
会話を楽しむことができる。
積み上げてきたことで、自分に自信をもてるようになった!
今の自分ならば、向かうところ敵なし。
いや、むしろ、敵は己の中にあり。
最大の敵は自分自身。
「よし。メンタルも調った。」
坐禅を組み終えた自分は、自身に満ち溢れていた。
『同窓会』当日
同窓会の開催日は9/21だった。
そう。
「秋の彼岸施餓鬼供養の日」でもあったのだ。
我が家は、臨済宗妙心寺派の寺院なのである。
施餓鬼供養を無事に終え、あとは時間までのんびりとするだけだ。
アカン。
全然、のんびりでけへん。
なんだかソワソワして、のんびりでけへん。
そこに、普段からよく遊ぶ友人から救いのTELが・・・
「ちょっと早めに集まって、飲んで待ってよう。」
天才かッ!?
その発想、天才だったのかッ!?
まさに、「地獄に仏」とは、このことである。
身だしなみを整え、お店に向かった。
既に4名の友人で飲んでいたところに参加させてもらい、「みんな参加してくるかなぁ~」などと話しながら、時間が来るのを待っていた。
そこには、当時、Sさんのことが自分と同じように好きだった恋敵、Hの姿もあった。
この二人が揃うと必ず、Sさんの話になる。
もう「ネタ化」されているのだ。
そこで、我々二人は「誓い」を交わすこととした。
「どんな席状況になるか分からないが、必ず、自分、H、Sさんの3人で話せる状況を作ろう。」
和平条約を結んだのだ。
35歳という年齢もあり、「個人の成功」よりも、「チームでの成功」を選択できるようになったのだ。
これで全て整った。
そして、そのときはきた。
『神格化されたSさん』『サポートしてくれたM様』
ぞろぞろと同級生たちが会場入りしてきた。
時間の針は定刻を指していた。
今回は、なんと席は自由ということだった。
思わず、Hとハイタッチを交わす。
クジや指定ではないのだ。
「自由」
こんなに響きの良い、開放感溢れる言葉を他に知らない。
これなら、いきなり向かいの席につくことも不自然ではないのだ。
いや、むしろ自然。
なにしろ、同級生全員が、自分、H、Sさんのことを知っていたし、「ネタ」にしてくるのは分かっていたことだ。
ならば、「はじめからその状況を用意してあげましたよ。」という体で座ってしまえばよいのだ。
幸いにして、自分たちは一番早く会場入りできている。
これも、幹事であるKが早めに集まって飲んでいようと声をかけてくれたおかげだ。
「K、ありがとう。」
そう考えていた次の瞬間、一瞬だったが確かに出入り口の方が光って見えた。
どうやら、Sさんが到着したようだ。
そして、長年のあいだ、初恋の淡い感情を持ち続けてきたせいか、自分の中でSさんは『神格化』されてしまったらしい。
Sさんが会場に入ってきたことを確認。
どうやら、今日も自分は緊張しているらしい。
それもそうだ。なにしろ、自分の中では人間と対峙してるのではない。
相手は『神格化』されているのだ。
単なる人間の自分に、神と対等に向き合えるはずなどないのだ。
仲良しのMさんと一緒に来て、そのまま二人で席についた。
Hと自分は向かいに座りに行こうとするも問題が発生。
出たのだ。
虫が。
Hと自分に。
「弱虫」という自分の最大の敵が・・・
分かっていたはずだった。
最大の敵は「自分自身の中にある」ということを。
今まで積み上げてきたじゃないか・・・
結果も残してきたじゃないか・・・
また、負けるのか。
自分にまた負けるのか。
簡単なことだ。
向かいに座るだけだ。
なぜ、そんな簡単なことができないんだ・・・
「久しぶり!」と声をかけるだけだ。
学んだはずだ。
他人の目など気にしても意味がないことを・・・
誰もそこまで自分のことなど見てはいないことを・・・
恥ずかしいと思う気持ちが、最も自分の成長を妨げることを・・・
結果、動くことができなかった。
また、自分に負けた・・・
いやッ!
まだだ。
まだ、同窓会は始まってもいないじゃないか。
乾杯すらしていないじゃないか。
落ち着け。
そうだッ!
むしろ、自分は成長している。
さっき動けなかったのは、今まで培ってきた経験がそうさせたのだ。
「時期早々」であると。
好きなものをはじめに食べるタイプではない。
最後までとっておくタイプなのだ。
自分はそんなことも見失っていたのだ。
まったく、自分が嫌になる。
初恋ってやつは、ここまで人を骨抜きにしてしまうものなのか・・・
いくつもの死線を乗り越えてきた経験がなければ、乾杯前から爆死するところだった。
あくまでも「ネタ」になるのは、みんながお酒が入った状態からである。
その鉄則を忘れ、暴走していれば、35歳になってもイタいやつというレッテルを貼られ兼ねない。
大丈夫。
今日の自分は落ち着いている。
ちゃんと成長している。
ちょうどその時、幹事のKが隣に来て、急に「乾杯の音頭とってね」と言ってきた。
普通の人なら、嫌がったり、焦ったりするところだが、自分には余裕があった。
そう。
今日の自分は落ち着いている。
これしきのミッション、問題なくこなすことができる。
自分は成長しているのだ。
みんなが集まり、乾杯用のグラスが行き渡ったところで、幹事のKが挨拶をし、乾杯のフリをしてきた。
何事もなかったかのように、一言挨拶をし、同窓会の企画してくれた幹事たちに感謝の意を伝え、会場のテンションはMAX状態だ。
みんな、この日を楽しみにしていたのだろう。
当然だ。
「乾杯!」
みんな大きな声で乾杯をして一気に昔と変わらない同級生の顔つきになる。
懐かしい話にも、現在の話にも華が咲き、とても楽しくて、居心地が良い時間が流れていく・・・
会社の付き合いにはない、同級生だけしか持っていない独特の雰囲気がとても好きだ。
同級生の前では、自然体でいられる。
強がることも、意地をはることもまったくない。
そこにあるのは自然な笑顔のみ。
みんなと同じ年に生まれてこれてよかった。
30分が経過した。
お酒もまわり、席を自由に移動している人も多くなってきた。
Hと目で合図する。
今だ。
このタイミングだ。
その時は、突然訪れた。
声がする。
自分とHの名を呼ぶ声がする。
なにか言っている。
なんだ・・・
自分とHにSさんの横に座るように言ってくれている。
一体誰が・・・
誰がそんな「神サポート」をしてくれているんだ・・・
Mさんだった。
Sさんと一緒に来ていたMさんが、自分とHの空気を察知してくれていた。
自分とHは、再度顔を見合わせた。
今を逃せば、もう絶対にこんな好機はない!
Sさんの周りには、他の人も座っていたが、そこはもう「ネタ化」されている状況をみんなが期待していた。
そう。
Mさんは頭の回転が異常に早い。
すべての状況が整い、自分とHがSさんと隣同士で話すことで、我々自身も、周囲も全員が笑顔になれる。
最も幸せな、最も優しい判断をした結果、サポートしてくれたのは明白だった。
その時、自然とMさんに尊敬の意を込めて心のなかでつぶやいた。
「M様、ありがとうございますッ!!」
『同窓会』を振り返り・・・
結局、自分の力ではなにもできず、モジモジしていたところをアシストしてもらうという形でSさんとは色んな話ができた。
2次会、3次会にまでも参加してくれて、久しぶりになにも構えずに話ができた。
今までの臆病な自分は、夏の終りと同時にどこかへ飛んでいったようだ。
お酒も入っていたおかげで、話したかったことはすべて話すことができた。
それはHも同じようだった。
今、こうして文章にすることで頭の中が整理されている。
そして、自分の初恋の相手がSさんで本当に良かったと思っている。
というか、初恋の相手をSさんに絞り込んだ、自分自身の判断の良さ、センスの素晴らしさが誇らしい!
そう思わせてくれる人だった。
なんだか、風が随分と涼しくなってきた・・・
「夏も終わりだなぁ」なんて誰か言ってたなぁ。
そんな言葉のひとつに感慨深くなってしまう自分がいる。
さぁ、連休も終わりだ。
気のせいか、少しスッキリしている。
明日からの自分が楽しみだ!
最後に、ひとつだけ言わせて欲しい。
ありがとう初恋。そして、またしばらくサヨウナラ。
最後に
結局、宴会の最中に、予想していた通り、みんなにイジられてネタにされて、思いっきり笑って、思いっきり楽しむことができましたッ(*´ω`*)
「もう、この初恋の話は映画化決定だなッ!!」
なんて話ながら、「ダメだッ!!監督できるヤツがおらんッ!!」という落ちまでついて最高でした(笑)
やっぱり、同級生っていいなぁ~って素直に感じることができた『同窓会』でした(^^)
幹事さん、お店の方、同級生のみんな、素敵な時間をありがとうございましたッ!!
メッチャいい刺激をもらって、向こう5年間は余裕で頑張れそうですッ(笑)
また、『同窓会」しよう(*´∀`*)
その時を楽しみに「今を一生懸命生きていこう」と思いました(*´ω`*)